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「fhansというジャンルを作る」

「fhansというジャンルを作る」

「迷走するフォトスタジオ経営からの脱出」 シリーズ012

writer < photostudio fhans yoshimi >

ファンズのコンセプトが「家族に気づく」に変わって3年ほどたちます。

まだまだファクトリーでも自分たちに落とし込んでいる最中なので、もしかすると皆さんの中にも「写真スタジオなのに家族に気づく体験?」と不思議に思われている方がいらっしゃるかもしれません。

今までの私たち写真スタジオはビジュアルに重きをおいていました。

ライティングスタジオでも、自然光のスタジオでもそれはかわりません。

選ばれる理由はインテリアや衣装が好み・オシャレ・家から近い、値段が安いといったものになるでしょう。ファンズだから行きたい、ファンズに行きたい理由を見つけてもらうには、「ファンズでなければ生み出せない価値」が必要です。

ファンズは手前味噌ではありますが、スタッフのコミュニケーション能力や女性的な包容力に長けていて、ビジュアル重視の今までののフォトスタジオ以上の可能性を秘めていると思います。

ファンズだからこそ引き出せる、家族を感じる時間、着飾った自分を脱ぎ捨てるような感覚、日常では感じづらい今この瞬間を味わえる贅沢、そんな体験を生み出していきたいです。

そして、こういった体験は写真と相性がとてもよいと思いませんか?

日常に溺れそうな時に写真を見返すことで、ファンズで感じた想いを鮮やかに蘇えり、ご家族の明日への活力となってくれることでしょう。

写真スタジオという枠にとらわれすぎると、ついついそれ以上の可能性を排除しようとしてしまいます。「お客さんだって写真スタジオに写真を撮りにくるんだから、家族に気づく体験を求めていないのでは?」と疑問に思いますよね。

たとえばスターバックスは珈琲屋さんでありながら、サードプレイスというコンセプトをもっているのと同じような感覚で考えてみてください。お客さんは「サードプレイスに行きたい!」と思ってスタバに行かないですよね。

コーヒーでも飲もうか、と思ってスタバに足をむける。

でもその深層心理にはじつはちょっとゆっくりした時間を持ちたい、考え事を整理して一息つきたい、友達と楽しい時間を過ごしたい、という理由が隠れていると思います。

ファンズも「家族に気づきたい!」と思ってくる方は今のところいないでしょう。

でも先ほどあげたような「家族に気づく」体験を提供できたとしたら…

撮影で家族を全力で味わって、写真を見返す度にその感動を思い出せたとしたら…

バースデーを撮ろう、七五三を撮ろうという気持ちの奥深くには、「今の家族の現在地を確かめて、また明日からやっていこう」という想いが隠れているかもしれません。

そうなると、ファンズは他のスタジオでは替えのきかない存在となるでしょう。

スタバのサードプレイスを提供するために考えられた商品構成、内装、音楽、接客。

もしスタバのコンセプトが「最高のコーヒーを提供する」だと全てが今の形と変わっていたのではないでしょうか。

それと同じように、ファンズは家族を集中して感じられる時間をつくるために、写真、インテリア、音楽、接客を考えていく。

何かを決める時にビジュアルや周りの写真スタジオと比べて決めていくのではなく、「家族にきづく」体験を追求するには何がベストなのかという順で考えていきたいです。

そのためには既存の写真スタジオの枠におさまらない「ファンズ」という新たなジャンルを切り開いていくのが今年の目標です。

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