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「スライドショーの涙の理由」

「スライドショーの涙の理由」

迷走するフォトスタジオ経営からの脱出」 シリーズ002

writer < fhans yoshimi >

想像してみてください。

あなたは車を運転しています。

お盆の帰省ラッシュの大渋滞にはまってしまいました。

どんな気持ちになりますか?

イライラしてしまう人がほとんどではないでしょうか?

楽しみな予定があったのに、時間がズレ込んでしまう、

そろそろトイレに行きたいんだけど、

子供がグズリはじめちゃった…

この時、頭の中はいろんな思考でいっぱいになっています。

些細な問題に感情をもっていかれ、せっかくの家族の時間を楽しめていないかもしれません。

それではもう一度想像してみてください。

あなたはビルの屋上で夜風に吹かれています。

遠くにみえる車の渋滞を見下ろす。

さて、どんな気持ちになりますか?

遠くの渋滞のことなんて気にもとまらないかもしれません。

もしくは車のテールランプがキレイだなぁとさえ思うかもしれません。

ビルの上から渋滞を眺めているあなたは、渋滞を「俯瞰」している。

だから渋滞という現象は同じでも、こんなに感じることが変わってくるんですね。

話をスタジオにもどしましょう。

スタジオにこられるご家族は、日頃は渋滞に巻き込まれているように忙しい日々を過ごしておられることと思います。

そんな中、ファンズにご来店いただき、写真をとる。

スライドショーを眺めてみると、自分たち家族の姿がうつしだされます。

大きくなったんだな、

すっかり家族というチームになっているな、

自分はこんな表情で子供を見つめているんだな

自分たちの姿を俯瞰してみたことで、

日常生活では気づきにくい想いが溢れてくる。

これこそがスライドショーで涙するご家族の多い理由かもしれません。

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